家づくりのご相談をお受けしていると、
ここ数年で、はっきりと感じる変化があります。
それは――
「シンプルな家」に対する価値観が、少しずつ変わってきていること。
シンプル=正解、だった時代
数年前までは、
白い壁、整った形、余計なものを削ぎ落としたデザインが
「間違いのない家」として、多くの方に選ばれてきました。
シンプルな家は、
・すっきりしていて
・流行り廃りが少なそうで
・写真映えもする
確かに、とても魅力的です。
でも今、同時にこんな声も増えています。
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どこかで見たことがある気がする
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きれいだけど、自分たちらしさが見えない
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暮らし始めたら、少し物足りない
万人受けする家は、あまり面白くないという声も…
誤解しないでいただきたいのですが、
シンプルな家が悪いわけではありません。
ただ――
「誰にでもちょうどいい家」は、
「誰かの心に深く残る家」にはなりにくい。
そう感じる場面が、確実に増えています。
家は、展示場で見るためのものでも、
SNSに投稿するためだけのものでもなく、
何十年と続く“暮らしの舞台”です。
そこに必要なのは、
正解よりも、その人らしさなのかもしれません。
トミオが考える、これからの家づくり
トミオでは、
「みんなに好かれる家」を目指していません。
・素材の表情が強い家
・光と影がはっきりある家
・少しクセがあって、最初は好みが分かれる家
正直、万人受けはしません。
でも、
『この家、好きです!』
そう言ってくださる方の言葉は、とても強い。
暮らし始めてから、
「やっぱり、この家にしてよかった」
そう感じていただけることを、何より大切にしています。
流行りよりも、暮らしに残るものを
デザインの流行は、数年で変わります。
でも、暮らしは10年、20年と続いていきます。
だからこそ、
今のトレンドに合わせすぎないこと。
自分たちの感覚を、少し信じてみること。
それが、後悔しない家づくりにつながると、私たちは思っています。
みんなに刺さらなくていい。誰かに、深く刺さればいい。
もし今、
「どの家を見ても、ピンとこない」
「おしゃれだけど、何か違う」
そんな気持ちを抱えているなら、
それは、感覚が間違っているわけではありません。
あなたの“らしさ”が、まだ言葉になっていないだけなのだと思います。
トミオは、
決めさせる場所ではなく、
一緒に整理し、言葉にしていく場所でありたいと考えています。
今年の家づくりは、
「無難」よりも「納得」へ。
みんなに好かれる家ではなく、
あなたにとって大切な家を、一緒につくれたら嬉しいです。



