こんにちは。スマリエの小山田です。
家づくりのご相談をいただくときに、本当によく聞く言葉があります。
「私たち、センスがなくて……」
これ、本当に多いんです。
トミオのInstagramや施工事例を見て、
「こんなお家、素敵だな」
と思って来てくださったのに、
「でも、自分たちにこんなお家がつくれるのかな」
「何が好きなのか、うまく説明できなくて」
「私たちが選んだら、まとまりのない家になりそう……」
そんな心配をされている方が、とても多くいらっしゃいます。
でも、これまでたくさんのお客様と家づくりをご一緒してきた私から、最初にひとつお伝えするとしたら、
安心してください。最初から自分の「好き」を上手に説明できる方のほうが少ないです。
「なんとなく好き」で、十分です
Instagramを見ていて、
「このお家、好き!」
と思うことってありますよね。
でも、「どこが好きですか?」と聞かれると、意外とうまく答えられなかったりします。
床なのか、壁なのか、照明なのか。
家具なのか、色なのか、それとも全体の雰囲気なのか。
最初から分からなくても大丈夫です。
「なんとなく好き」
「これはちょっと違うかな」
まずは、そのくらいで十分。
実は、その「なんとなく」の中に、その方らしさがたくさん隠れています。
私たちが一緒に「好き」を探します
家づくりのお打ち合わせでは、その「なんとなく」を少しずつ紐解いていきます。
好きな写真をいくつか見せていただくと、
「こういう木の感じがお好きなのかもしれませんね」
「すっきりしているけれど、少し温かみのある雰囲気がお好きですね」
と、少しずつ共通するものが見えてきます。
そして、「好き」だけでなく、
「これはあまり好きじゃない」
も、とても大切です。
その両方を一緒に見ながらお話ししていくと、最初は言葉にできなかった「好き」が、少しずつ見えるようになってきます。
素敵なお家は、「センスのある人」だけがつくるものではありません
完成した施工事例だけを見ていると、
「きっとこのお施主様は、すごくセンスが良かったんだろうな」
と思われるかもしれません。
でも、実際の家づくりはそんなことばかりではありません。
「どっちがいいかな?」
「これを選んで大丈夫かな?」
「やっぱり最初に見た方が好きかも」
みなさん、たくさん迷います。
私たちも一緒に考え、設計やコーディネーターからもご提案をします。
そうやって一つずつ選んでいったものが重なって、少しずつそのご家族らしいお家になっていきます。
だから、家づくりを始めるときに特別なセンスは必要ありません。
むしろ、聞かせてほしいのは「暮らし」のこと
私たちが聞かせてほしいのは、デザインの好みだけではありません。
休日は家で何をしているのか。
家族でどんな時間を過ごすのが好きなのか。
よく行くお店や、好きな場所。
大切にしている家具や雑貨。
今の暮らしで、ちょっと困っていること。
そんな何気ないお話からも、そのご家族らしい家づくりのヒントがたくさん見つかります。
家は、眺めるためにつくるものではなく、そこで毎日暮らしていくものですから。
完成すると、ちゃんと「そのご家族のお家」になる
これは、家づくりをしていて私がとても好きなところです。
最初は、
「私たち、本当に大丈夫ですか?」
と心配されていたお客様も、打ち合わせを重ねるうちに、
「これ好き!」
「こっちにしたい!」
と、少しずつ自分たちの「好き」が分かるようになっていきます。
そして完成したお家に伺うと、不思議なくらい、
「やっぱり、このご家族のお家だな」
と思います。
どのお家も違って、どのお家も素敵です。
一緒にたくさん話して、迷って、選んで、そのご家族の「好き」をひとつずつ集めてきたからだと思います。
だから、何も決まっていなくても大丈夫です
「自分たちの好みがよく分からない」
「うまく言葉にできない」
「センスに自信がない」
そんな状態から家づくりを始めても大丈夫です。
Instagramで見つけた、
「この感じ、なんか好き」
という一枚があれば、それだけでも十分なスタートです。
もちろん、まだそれすらなくても大丈夫。
家づくりは、自分のセンスを試されるものではありません。
自分たちの「好き」を見つけて、それを少しずつ形にしていく時間です。
「私たち、センスがなくて……」
そんな一言から始まったご家族も、最後にはちゃんと、そのご家族にしかつくれない素敵なお家になっています。
私たちも一緒に探して、迷って、楽しみながら、そのご家族らしいお家をつくっていけたら嬉しいです。
スマリエ(住まいのソムリエ)・お家づくりプロデューサー
小山田 憲央



