こんにちは。スマリエの小山田です。
お客様と家づくりのお話をしていると、
「いろいろ見すぎて、何がいいのか分からなくなってきました」
「最初はこうしたかったのに、最近ちょっと迷っていて……」
そんな声を聞くことがあります。
土地、間取り、デザイン、住宅性能、設備、そして予算。
家づくりは、考えることも決めることも本当にたくさんあります。
Instagramなどを見れば、素敵なお家が次々と出てきますし、どれも良く見えてしまうものです。
「後悔しない間取り」や「採用してよかった設備」など、参考になる情報もたくさんあります。
ただ、ほかのご家族にとっての正解が、自分たちにも合うとは限りません。
最初はワクワクしていたはずなのに、調べるほど迷ってしまう。
でも、それは家づくりを真剣に考えているからこそだと思います。
そんなときは、少しだけ視点を変えてみてはいかがでしょうか。
「何がほしい?」の、その先を考える
例えば、土地探し。
「駅から近い方がいい」「50坪くらいはほしい」「学校が近いと安心」
いろいろな希望が出てくると思います。
ただ、すべての条件がそろった土地は、なかなか見つからないもの。
そんなときに私がお聞きしたいのは、「どうして、その条件が大切なんですか?」ということです。
駅に近い土地がいいのは、毎日の通勤をラクにしたいからかもしれません。
それなら、駅までの距離だけでなく、電車の本数や実際の通勤時間も含めて考えてみる。
すると、これまで候補に入れていなかった場所にも、暮らしやすい土地が見つかるかもしれません。
土地が少し狭くても、間取りの工夫で希望する暮らしが叶うこともあります。
反対に、広さは十分でも、毎日の移動に負担を感じるなら、それが自分たちに合う土地かどうかは別の話です。
間取りも同じです。
「広いリビングがほしい」のは、家族が自然と集まる場所にしたいから?
「ランドリールームがほしい」のは、毎日の洗濯を少しでもラクにしたいから?
欲しいものを並べるだけでなく、その理由を考えてみる。
それだけで、家づくりの選択肢は意外と広がります。
家族で違っても、いいと思います
ご夫婦でも、家づくりで大切にしたいことは違います。
デザインにこだわりたい方もいれば、家事のしやすさを優先したい方もいる。
予算を抑えて、旅行や趣味にもお金を使いたいという考え方もあります。
どれが正解というわけではありません。
だからこそ、意見が違ったときに、すぐどちらかが我慢するのではなく、「どうしてそう思うの?」と話してみてほしいんです。
例えば、広いリビングがほしいご主人と、一人で落ち着ける場所がほしい奥様。
希望は違っても、どちらも「家で心地よく過ごしたい」という気持ちは同じかもしれません。
だったら、広さだけでなく、居場所のつくり方から考えてみる。
そんなふうに、別の答えが見つかることもあります。
迷ったら、まずは3つだけ
もし今、家づくりで迷っていたら、こんなことを試してみてください。
「新しい家で、大切にしたいこと」を3つ書き出してみる。
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子どもがのびのび過ごせること
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家事に追われず、家族との時間を楽しめること
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無理のない返済で、旅行にも出かけられること
立派な言葉でなくても大丈夫です。
できれば、ご夫婦それぞれで書いて、理由も聞いてみる。
同じ言葉でも、思い浮かべている暮らしは少し違うかもしれません。
3つ以外の希望を諦めるためではなく、迷ったときに戻れる場所をつくるためです。
家づくりを進めるうちに、考えが変わることだってあります。
最初は平屋がよかったけれど、土地や予算を考えたら2階建てもいいかもしれない。
そんな変化も、ご家族に合った暮らしが少しずつ見えてきた証拠だと思います。
私たちの仕事は、ご希望をそのまま形にすることだけではありません。
お話を聞きながら、時には別の選択肢もご提案して、一緒に考えていくことだと思っています。
予算とのバランスで、何かを選ばなければならない場面もあります。
そんなときも、理由がはっきりしていると「こちらを優先しよう」と納得して決めやすくなるはずです。
家づくりで迷ったら、写真や情報をもう一つ探す前に、ちょっとだけ立ち止まってみる。
「私たちは、どんな毎日を過ごしたいんだろう?」
その答えが、間取りや土地を選ぶときの、いちばんのヒントになるかもしれません。
スマリエ(住まいのソムリエ)・家づくりプロデューサー
小山田 憲央



