こんにちは。スマリエの小山田です。
家づくりのお打ち合わせでは、
「LDKは広くしたい」
「寝室はゆったりと」
「収納もたくさんほしい」
など、最初に「欲しい広さ」からお話をいただくことがあります。
ご自身で考えた間取りや、SNSなどを参考にしたプランをお持ちいただくこともあります。
もちろん、「広いリビングにしたい」「ゆったりした寝室がほしい」というご希望も、その方らしい家づくりの大切なひとつです。
ただ、間取りを見るときに私がいつも考えているのは、
「何帖ほしいか」よりも、「そこでどんなふうに暮らすのか」
ということです。
広さは、暮らし方から考えてみる
たとえば主寝室。
お話を聞いてみると、
「寝室では基本的に寝るだけです」
というご家族も意外と多いものです。
それなら、ベッドを置いて、必要な通路が取れて、落ち着いて眠れる。
それくらいの空間が、かえって心地よいこともあります。
反対に、寝室で本を読みたい、デスクを置きたいという暮らし方なら、そのためのスペースも必要になります。
先に「寝室は○帖」と決めるのではなく、
そこで何をするのかによって、必要な広さは変わる
ということです。
LDKも、数字だけでは分かりません
LDKも同じです。
広ければ広いほど、必ず暮らしやすくなるわけではありません。
どんなソファを置きたいのか。
ダイニングテーブルを何人で囲むのか。
キッチンに立ったとき、家族とどんなふうにつながっていたいのか。
窓から何が見えると心地いいのか。
そんなことを一つずつ考えていくと、必要な広さも見えてきます。
同じ広さでも、家具の配置や窓の位置、視線の抜け方によって、感じる広さはずいぶん変わります。
「余白」と「使わない空間」は少し違う
ゆったりとした余白のある空間も素敵です。
何も置かない場所でも、
窓から光が入って気持ちいい。
子どもが床に座って遊べる。
お気に入りの椅子を置いて、ゆっくり過ごせる。
そんなふうに、そこで過ごす時間が想像できるなら、それも暮らしに必要な空間です。
大切なのは、広いか狭いかではなく、
その空間に、自分たちなりの理由があるかどうか。
私はそこを大切にしたいと思っています。
収納も、「たくさん」より「どこに何を」
収納も、ただ大きければいいわけではありません。
「掃除機はどこに置こう?」
「日用品のストックは?」
「バッグや上着はどこに置く?」
暮らしを想像してみると、必要な収納も自然と見えてきます。
収納は面積だけではなく、使う場所の近くに、必要な分だけあることが大切です。
「何帖ほしい?」の、その前に
私は、最初から家の大きさを決めてしまう必要はないと思っています。
どんな暮らしがしたいのか。
家族がどこで過ごすのか。
何を持っていて、どこにしまうのか。
休日は家で何をしているのか。
そんなお話を聞きながら、それぞれの場所に必要な広さを考えていく。
そうすると、
「私たちには、このくらいがちょうどいいね」
という家の大きさが自然と見えてきます。
間取りを考えるとき、「何帖にしよう?」という数字はどうしても気になります。
でも、その前に、
「ここで、どんな暮らしがしたい?」
と考えてみてください。
間取りは、広さを決めるものではなく、これからの暮らしを描いていくもの。
だから私たちも「何帖必要ですか?」だけではなく、
「そこで何をしたいですか?」
というお話を、たくさん聞かせていただきたいと思っています。
そこから一緒に、そのご家族にとっての「ちょうどいい家」を見つけていけたら嬉しいです。
スマリエ(住まいのソムリエ)・お家づくりプロデューサー
小山田 憲央



