こんにちは。スマリエの小山田です。
家づくりのお打ち合わせでは、間取りやデザイン、収納のことなど、いろいろなお話をします。
でも、意外と話題に上がりにくいのが「家の中の音」のこと。
例えば、2階を歩く足音や洗濯機の運転音、トイレの水を流す音など。
今のお住まいではあまり気にならなくても、新しいお家の間取りによっては、気になることがあるかもしれません。
せっかくの注文住宅ですから、見た目や使いやすさだけでなく、音についても少し考えておきたいところです。
今日は、そんな暮らしの中の「音」についてのお話です。
家族の生活リズムは、みんな同じ?
例えば、ご主人は朝早く出勤し、奥様はもう少しゆっくり起きるご家庭。
あるいは、お子さまが寝たあとに、リビングでテレビを楽しむご家庭もあると思います。
家族だからといって、生活する時間がみんな同じとは限りません。
そんなとき、寝室のすぐ隣にテレビを置く場所があったり、寝室の上に子ども部屋があったりすると、音が気になることもあります。
もちろん、音の感じ方には個人差があります。
でも、「誰が、いつ、どこで過ごすのか」 を考えておくと、間取りの工夫につながることがあります。
洗濯機やトイレの場所も、ちょっと大切
最近は、洗う・干す・しまうをまとめて行えるランドリールームも人気です。
家事がラクになる、とても便利な間取りだと思います。
ただ、夜に洗濯機や乾燥機を使うことが多いご家庭なら、寝室との位置関係も気にしておきたいところ。
洗濯機の振動や乾燥機の運転音が、思った以上に聞こえる場合もあります。
また、トイレの位置も同じです。
リビングやダイニングのすぐ近くにあると便利ですが、食事をしている場所との距離や、ドアの向きによっては音が気になることも。
だからといって、遠くに配置すればいいという話でもありません。
毎日使う場所ですから、使いやすさとのバランスが大切です。
例えば、収納スペースや廊下を間に設けたり、ドアの位置を工夫したり。
ちょっとした間取りの工夫で、音の伝わり方や感じ方が変わることもあります。
吹き抜けやリビング階段はどうでしょう?
開放感のある吹き抜けや、家族の気配を感じられるリビング階段。
私も好きな間取りのひとつです。
ただ、空間がつながっているということは、音も伝わりやすくなるということ。
リビングのテレビの音や会話が、2階まで聞こえる場合もあります。
それを「家族の気配が感じられていいな」と思う方もいれば、「勉強するときは静かな方がいい」と感じる方もいらっしゃると思います。
どちらが正解というわけではありません。
大切なのは、メリットだけでなく、暮らし始めてからのことも想像してみることです。
音が聞こえることも、悪いことばかりではありません
ここまで音のお話をしてきましたが、私は家の中を何も聞こえない空間にする必要はないと思っています。
キッチンから聞こえてくる料理の音。
リビングから聞こえる家族の笑い声。
2階から聞こえる子どもたちの楽しそうな声。
そんな生活の音があるのも、家族で暮らすお家の良さだと思います。
ただ、ゆっくり休みたいときや、集中したいときには、静かな場所もほしいもの。
家族の気配を感じられることと、それぞれの時間を大切にできること。
その両方を考えていけたら良いと思います。
間取りを考えるときには、家具の配置や家事動線だけでなく、ぜひ「音」にも少し耳を傾けてみてください。
目には見えないことですが、毎日の心地よさにつながる、大切な家づくりのポイントだと思います。
スマリエ(住まいのソムリエ)・家づくりプロデューサー
小山田 憲央



