こんにちは。スマリエの小山田です。
10月も、もうすぐ終わりです。
トミオでは新しい58期がスタートして、最初のひと月が過ぎようとしています。
今日は、いつもの家づくりの豆知識とは少し違って、最近、自分自身に言い聞かせていることを書いてみようと思います。
それは、仕事に対する「慣れ」についてです。
経験を重ねて、思うこと
住宅の仕事を長く続けていると、いろいろな経験が積み重なっていきます。
土地を見れば、どんな建物が建てられそうか、ある程度イメージができるようになります。
お客様からのご質問にも、以前よりスムーズにお答えできるようになりました。
経験を重ねることは、もちろん大切なことです。
でも、ときどき思うんです。
自分にとっての「当たり前」が、お客様にとっても当たり前になっていないだろうか。
例えば、間取り図。
私たちは普段から見慣れていますが、初めて家づくりをされる方にとっては、図面から実際の広さや空間を想像するのは簡単ではありません。
住宅ローンや土地の契約、建築のスケジュールなども同じです。
こちらが何気なく使っている言葉も、お客様にとっては初めて聞く言葉かもしれません。
説明したつもりでも、きちんと伝わっていなければ意味がありません。
私たちの日常は、お客様にとって特別なこと
私たちは、日々たくさんの家づくりに携わっています。
でも、お客様にとっては、初めての家づくりであることがほとんどです。
土地を購入することも、何千万円という住宅ローンを組むことも、間取りを決めることも。
どれも大きな決断です。
私たちが何度も経験していることでも、お客様にとっては、一つひとつが初めての出来事。
そう考えると、同じ説明を何度することになっても、決しておろそかにはできません。
また、経験があるからこそ、「きっとこうだろう」と先回りして考えてしまうこともあります。
でも、実際にお話を聞いてみると、予想していたこととは違う考えをお持ちだったりします。
経験を生かすことと、経験だけで決めつけないこと。
その両方が大切なんだと思います。
いつまでも、初めての気持ちを忘れずに
仕事に慣れることは、決して悪いことではありません。
むしろ、積み重ねてきた経験があるからこそ、お伝えできることや、ご提案できることがあります。
ただ、その経験に頼りすぎないこと。
お客様にとっての大きな決断を、私たちの日常の延長として考えてしまわないこと。
これは、これからも忘れずにいたいと思っています。
58期が始まって、まだひと月。
新しい期だからといって、何か特別なことを始めるわけではありませんが、こうした基本的なことこそ、改めて大切にしていきたいです。
経験は重ねても、気持ちはいつまでも新鮮に。
そんなことを考えた、10月の終わりでした。
スマリエ(住まいのソムリエ)・家づくりプロデューサー
小山田 憲央



