こんにちは。工事部の髙芝です。
今年1発目の東京ビックサイトに行ってきました。
去年にも開催されたウッドコレクション(別名モクコレ)が今年も開催されるという事で
木材を扱う会社として見に行かなければ・・・と
車を走らせお邪魔してきました。
※去年の話はコチラ
今年は大きな模型ブースと
SDGsについての資料が豊富な会となっていました。
今回のブログは展示品のご紹介
木材はどの部分がどう使われているかの模型。
硬い芯材は構造材に。柔らかい辺材は床材に使われていることがわかります。
ちなみに今、1本の杉の丸太の相場は1万円前後とのこと。
こちらは燃え代設計の説明。
表面は炭となっていますが
内部は焦げ付くだけで芯が残っているのがわかります。
燃え代設計とは
残った部分が消火作業完了までに炭化せず
倒壊を起こさないかどうかを計算するもので
昨今の大規模木造建築には必須となる計算となります。
住宅は基本、石膏ボードやビニールクロスなど
不燃材を仕上げに使うことで法規をクリアしていますが
大型建築の木部が太かったりするのはこういう理由があったりします。
燃え代設計を突き詰めるとこういった部材もあります。
コンクリートとの混構造です。
住宅や非住宅でも小規模ではまずお目にかかれないですが
こういった新工法はこれからどんどん開発されていくと思います。
その理由もありました。こちらです。
森林が成長に伴ってCO2を吸収する事はご存じだと思いますが
ある程度まで成長するとその吸収が見込めなくなります。
その為、育った木を伐採し、次の植樹をして新たにCO2を吸収させるというお話です。
構造部材として使える大きさになるまで50年ぐらいかかると言われておりますが
戦後の高度成長期終盤に植樹した木が
今、ちょうどいい伐採時期にきております。
ただ、木材不足とは言われるものの実際には
一番不足しているのは木材ではなく
その伐採を行う林業の人材不足が問題になっています。
また、いかに無駄なく木材を使い切るかも
コストダウンの為には重要な課題になっています。
今回のモクコレは非常に勉強になる展示が沢山ありました。
(残念ながら商材に繋がる発見はなかったのですが・・・)
一度、こういったものをフォーカスしたワークショップを開いてもいいかもしれません。
環境問題への取り組みは待ったなしとなっています。
トミオも木材を通して貢献できるように考えていければと思いました。
トミオ工事部 髙芝
※前回のブログはコチラ